(1)手話表現の変化について

主な実験結果を(図4)と(図5)に示します。手話表現少群、手話表現中群、手話表現多群とは、伝達課題を表現する際に手話の表現が少なかった群を手話表現少群、中程度だった群を手話表現中群、手話の表現が多かった群を手話表現多群としたものです。
(図4)からは、全体的な傾向として聴覚障害者は聴覚障害者に対しては日本手話を利用し、聞こえる人にはあまり日本手話を使用していないことがわかります。このことは概ね経験的に知られてきたことです。しかしコミュニケーションの相手が聞こえる人でも日本手話を使う人に対しては、それを使わない人より日本手話を多く用いることがわります。これは単に相手が聞こえる人かどうかという要因だけで手話表現を選択しているのではなく、相手がどのような手話を使うかという要因によって手話表現の選択が、規定されていることを示しています。さらに手話グルプ別に分析してみると、手話表現多群は、聴覚障害者(受信者条件1)と聞こえる人で日本手話を表現できる人(受信者条件2)には臼本手話を用い、聞こえる人で日本語対応手話を用いて会話をする人(受信者条件3)には日本手話を用いておらず、手話表現中群は、受信者の交代により日本手話の使用頻度が変化し、手話表現少群は、受信者が代わってもあまり変化が見られませんでした。このことから、聴覚障害者によって手話を使い分ける際の傾向が異なることが分ります。(図5)は、受信者の違いにより手話表現中に日本語を使う頻度を示したものです。どの群も受信者が聞こえる人で日本語対応手話を使う人(受信者条件3)に対しては、日本語を多く含む手話表現を使うようになっていました。
以上のことから、聴覚障害者はコミュニケーションの相手が健聴者か聴覚障害者かによってのみ表現する手話を選択しているのではなく、また聴覚障害者のすべてが手話を使い分けているのではないと考えられます。これは、先に紹介したLucas&Valli(1990)の結果と一致しています。さらにこの研究の結果からは会話の相手が日本語対応手話を使うのか日本手話を使うのかというコミュニケーションに用いる手話の種類を見て、それに合わせて手話を表現していることも明らかになりました。

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