この研究では、ろう学校に通う高等部の生徒(26人)が、コミュニケーションの相手によって手話表現を変化させるかどうかを4コマ漫画の伝達課題を用いて日本手話の特徴と日本語を利用した頻度を指標として検討しています。コミュニケションの相手としては、聴覚障害者(受信者条件1)、聞こえる人で日本手話を表現できる人(受信者条件2)、聞こえる人で日本語対応手話を用いて会話をする人(受信者条件3)という3つの場面を設定しました。また手話表現の分析に加えて、使い分けに影響している要因について検討しました。
2)長南(1994)の研究